超高齢化社会を迎えた現代日本では、「生活習慣病」ともいわれる糖尿病や高血圧、脂質異常症などの内分泌臓器疾患の患者さんが増加傾向にあります。
糖尿病や脂質異常症などは自覚症状が現れにくい病気で、様々な合併症が進行してしまってからはじめて診断されることも多いです。初期の段階からきちんとコントロールすることで健康を維持することができますので、気軽に相談してみてください。
糖尿病は身近な病気
健康な方は「糖尿病」と聞いても、「自分とは関係ない」病気のように思っていませんか?現在日本では20歳以上の成人のうち、糖尿病が強く疑われる人は1000万人、糖尿病の可能性が否定できない人も1000万人といわれています。糖尿病は自覚症状がない(自分では気が付きにくい)病気です。そのため、「疲れやすい、急にやせたなどで病院にかかってみたら実は糖尿病だった」、「発見されたときにはすでに病気(合併症)が進んでしまっていた」、「心筋梗塞で入院したら糖尿病だったことが分かった」など糖尿病によるさまざまな合併症が進行してしまってから初めて糖尿病と診断されることも多いのです。
甲状腺の異常について
甲状腺の病気には、甲状腺の「働き」の変化と「形」の変化という2つの特徴があります。病気によってその両方の変化が現れたり、あるいはどちらか一方だけが現れたりします。
甲状腺の「働き」の変化には、甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンが過剰に作られると、全身の代謝が過度に高まります)と甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが作られる量が減ると全身の代謝が低下します)があります。
甲状腺の「形」の変化には、びまん性甲状腺腺腫(甲状腺全体がそのままの形で大きくなったもの)や結節性甲状腺腫(甲状腺の一部にしこりができるもの)があります。